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土筆のブログ

土筆の歳時記

「木々粧う、もみいずる色葉」


紅葉の美しさが昔から日本人の心をとらえてきました。
「新古今集」の序に、春の花 夏の時鳥 冬の雪とならんで、秋の紅葉が
四季を代表する景色として挙げられています。
晩秋から初冬へ、紅葉から落葉、枯木へ。
夕焼けから木枯らしへ、世界の色が抜け落ちてモノトーンに近づいていきます。

夕ざれば 野辺の秋草身にしみて
        うずら鳴くなり 深草の里

自然が遠ざかった現代の街での生活では、季節の移り変わりを感じることは
本当に少なくなりました。しかも、今の時代、トマトやきゅうり、スイカなど
一年中あります。いつもあるだけに自然の恵み、季節感が感じ取れなくなりました。
冷暖房の中でどのような方法で自然の四季を感じるすべを持つかが大切です。
せめて食事の味覚によって、晩秋、初冬を実感したいものです。
「土筆の茶事懐石」又は御食事、また自然の中を歩く、木々に包まれた所で過ごす。
時折、日本の文化を楽しむ。
心の栄養として必要ではないでしょうか?

土筆では、おしぼりや箸置きに常に庭のお花を使用し、まるで生け花のように
季節感を表現しながらご提供いたします。いつでも四季に向き合うことが
土筆ではできます。


「季節」は日本の大きな財産です。
日本人が生み出したのは、とにかく自然界のこまやかな美しさや変化を
感じ取り表現する文化です。春は心を開く季節、秋は心を澄ます季節。
春は花を見る季節、秋は風を聞く季節です。


風情ある美しい風景と別世界でご馳走が楽しめる
                    晩秋の土筆



今月の花「菊」
春は桜に、秋は菊。日本を代表する花。しかも菊は中国より、8世紀末(奈良時代後期)に
遣唐使によって、日本に薬草として入りました。8世紀中頃の「万葉集」には菊は出てきません。
後鳥羽上皇が菊を好みました。まだ菊花紋は誰が使用しても良かったのです。
明治4年に天皇家が「十六花弁」、皇族は「十四花弁」の裏菊定め、他の使用は禁止としました。
楠木正成の菊水紋はとても有名です。私は中秋の頃、野辺にそそと咲く野菊が好きです。

今月の庭木「白玉椿」
茶の湯の炉開の時に白玉椿とハシバミの木をひと組にして生けるのが、利休の時代より開炉の茶には
決まり事でした。私の好きな椿のひとつです。茶室へ行く路地の道のりに咲いています。

冬の料理「かぶら料理」
和食の冬の代表的な料理です。
根菜類(大根・ごぼう・ほんれん草・かぶら)は鉄分が多く体を温めます。
また、血液の薄い人には特に良い食材です。土筆では会席料理を注文されると、かぶらのお料理が楽しめます。

今月の一言「落下の美学」
晩秋の紅葉狩りは春の花の宴に比べると、どこかもの哀しい。
「落下の美学」が漂います。
夕暮れの土筆の庭は、日本人が好きな情景です。



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イベントのご案内

季節の会席料理と抹茶(濃茶、薄茶)
12月12日(火)
御食事は椅子席、抹茶は茶室です。
午前11時30分から 定員12名
会費 8,000円(税込み) *御一人様でも参加できます

初釜の茶事
平成30年1月23日(火)
午前11時から 定員10名
会費 14,800円(税込み) *御一人様でも参加できます

ロイヤル会席料理
平成30年1月24日(水)
午前11時30分から 定員10名
会費 15,000円(税込み) *御一人様でも参加できます
500坪の庭に包まれ、国道沿いとは思えないまったく異なる舞台で、
五感を満たす豊かなひととき、多くの文化、季節の趣向、しつらえ、
旬の食材、器の成付けなど解説いたします。
お一人様でもお楽しみいただけます。


抹茶を通して「もてなし」「しつらえ」「ふるまい」や日本の美しい「ことば」など
土筆の茶事懐石ではこれらを学ぶ事ができます。また茶道の初めての方もお気軽に参加できます。
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